BRAID OS システム要件定義書 v2.0
三星グループ

BRAID OS システム要件定義書

最終更新: 2026-04-25 版: v2.0(仮説ユニット起点 / 議論のホワイトボード)

v1.2 からの根本的な転換: 「画面に何を置くか(8 機能)」起点 → 「何を決断させるか(3 仮説ユニット)」起点。BRAID OS は固定の設計書ではなく、岩田社長との議論で 5 要素が連動して書き換わるホワイトボード として再定義する。


0. 最重要原則

BRAID OS は「議論のホワイトボード」である。固定の設計書ではない。

0.1 3 つの絶対原則

  1. 解決策は岩田氏の note Vol.36-111 から抽出する(我々は考案しない)
  2. 課題も解決策も「仮説」である(4/30 商談で岩田氏にぶつけて確定)
  3. 5 要素は連動する(どこかがズレたら、他の 4 要素も書き換わる)

0.2 設計判断の単一ルール

「それがないと仮説ユニットの 5 要素のどれかが書けなくなるか?」 → YES → 残す → NO → 削る(例外なし)

0.3 絶対にやらないこと


1. 仮説ユニットという最小単位

1.1 仮説ユニットの構造

BRAID OS が扱う最小単位は 「仮説ユニット」。5 つの要素を一本線で繋いだセット。

[1] 課題(仮説)
   ↓ これを解くのは?
[2] 解決策(岩田氏の note から抽出)
   ↓ そうすると、何が決められるようになる?
[3] 決断シーン
   ↓ その決断のために、何が見える必要がある?
[4] 情報要件
   ↓ それを、実データ/UI でどう表す?
[5] 画面

  各要素の横に「ここ違う?」欄
  → ズレを言語化すれば、5 要素が連動して書き換わる

1.2 各要素の定義

要素 何を書くか 由来
[1] 課題 仮置きの組織課題(1 文) 提案書 P2 の 3 課題
[2] 解決策 岩田氏が note で既に書いた打ち手(複数 Vol) note Vol.36-111
[3] 決断シーン この解決策が動くと、誰が・何を・いつ決められるようになるか 仮置き、商談で確定
[4] 情報要件 その決断のために見える必要がある情報(5-7 項目) 仮置き、診断で確定
[5] 画面 情報要件を実データ/UI でどう表すか(最小機能) 本書 § 3 で定義

1.3 「ここ違う?」欄の役割

1.4 ユニット間の接続

3 つのユニットは独立しない。互いに接続して、グループ全体の判断系を形成する:


2. 3 つの仮説ユニット(v2.0 時点の仮置き)

2.1 ユニット ❶ ポートフォリオ投資配分

要素 仮置きの内容
[1] 課題 事業ポートフォリオの投資配分が不透明
[2] 解決策 Vol.108「BRAID 2026 / 束ねる」:5 社 + 2 コミュ + 14 社を 1 つの物差しで見る
Vol.91「会社に流れる時間スピードアップ」:意思決定の遅延を可視化
Vol.97「創造性への投資」:配分に創造性投資枠を明示
Vol.84「MAZEる」:事業間の資本を混ぜる
Vol.92「三星グループの大切にすること」:判断基準の明文化
[3] 決断シーン 次期 FCF ¥180M を、どの事業・案件に配分するか(四半期判断・岩田社長 + 役員会)
[4] 情報要件 ① 5 社損益
② 各社投資中案件
③ 配分余地(FCF / 借入枠)
④ 過去類似案件の結果
⑤ 社長時間の配分実態
[5] 画面 GV-01 5 社財務統合ビュー
GV-02 案件成熟度判定(決めれる / 情報不足)
GV-03 社長時間配分ビュー
GV-04 過去類似案件ドリル

2.2 ユニット ❷ 地方・産地共創

要素 仮置きの内容
[1] 課題 地方・産地の人材/共創の停滞
[2] 解決策 Vol.79「競争から共創へ / クロッシング」:相反する 2 つの円が重なる場所を見つける
Vol.98「タキビコが日本を熱くする」:TAKIBI を業界インフラへ
Vol.103「与えあって生きていく」:共創の循環
Vol.104「助けられ力」:助ける / 助けられる の自然な流れ
Vol.80「応援のすゝめ」:応援文化の組み込み
[3] 決断シーン 次に誰と誰を引き合わせるか/どの PJ を立ち上げるか(週次判断・TAKIBI 運営チーム + 岩田社長)
[4] 情報要件 ① 30 PJ の学びタグ
② 候補企業プール(25 社 + 潜在)
③ 相性評価(事業 × 文化)
④ 現行 PJ 進捗・停滞検知
[5] 画面 CV-01 今週のクロッシング 1 枚
CV-02 30 PJ ナレッジドリル
CV-03 PJ 進捗モニタ
CV-04 14 社展開ロードマップ

2.3 ユニット ❸ 属人化・暗黙知

要素 仮置きの内容
[1] 課題 現場・経営の属人化/暗黙知の水平展開困難
[2] 解決策 Vol.107「仕事の地図」:試行錯誤の質を上げるプロセス標準化
Vol.100「AIShingo と書いてみた」:AI 共同の設計思想
Vol.102「たかが日報、されど日報」:発見ログ
Vol.83「失敗しよう、失敗しよう」:60% 叩き台文化
Vol.106「試行錯誤こそ仕事の本質」:螺旋的成長
[3] 決断シーン 新人が今週何をするか/部長が誰に何を任せるか/社長が手放す業務(日次〜週次・全層)
[4] 情報要件 ① 相談内容
② Vol 引用(自動引当)
③ 仕事の地図(自動生成)
④ 迷子パターン検出
⑤ 語録 47 浸透度
[5] 画面 IV-01 AIShingo 1 相談 → Vol 引用付き回答
IV-02 仕事の地図 自動生成
IV-03 迷子パターン検出ダッシュ
IV-04 語録浸透度モニタ

3. 機能要件 — 13 機能(v1.2 の 8 機能 + 新規 5 機能)

各機能は仮説ユニットの [5] 画面 に紐付く。機能単独で意味を持たない。

3.1 ユニット ❶ Group(4 機能)

FID 機能 説明 v1.2 → v2.0
GV-01 5 社財務統合ビュー 5 社の損益・ROIC を 1 画面で横串。BRAID 指数 + 5 社スコア 拡張(指標追加)
GV-02 案件成熟度判定 個別投資案件ごとに「情報がそろっているか」を判定。不足情報を可視化 新規
GV-03 社長時間配分ビュー 社長がどの案件に何時間使っているかを計測、手放せる案件を AI 提案 新規
GV-04 過去類似案件ドリル 数字クリックで算出式・データソース・過去類似案件・根拠 Vol v1.2 GV-02 を拡張

3.2 ユニット ❷ Community(4 機能)

FID 機能 説明 v1.2 → v2.0
CV-01 今週のクロッシング 1 枚 推薦カード 1 枚 + 根拠 3 点(TK-018 / TK-023 / Vol.79) v1.2 CV-01 を継承
CV-02 30 PJ ナレッジドリル カードクリックで 30 PJ の学びタグ・成功/失敗パターン v1.2 CV-02 を拡張
CV-03 PJ 進捗モニタ 現行 PJ の停滞検知、次の打ち手候補を提示 新規
CV-04 14 社展開ロードマップ 14 社 SaaS への段階展開管理、成功パターンの転用 新規

3.3 ユニット ❸ Individual(4 機能)

FID 機能 説明 v1.2 → v2.0
IV-01 AIShingo Vol 引用付き回答 1 相談 → 1 回答、Vol 引用付き、岩田語録の文体 v1.2 IV-01 を継承
IV-02 仕事の地図 自動生成 相談から目的・タスク・期日・連携相手を抽出、4 アクション地図 v1.2 IV-02 を継承
IV-03 迷子パターン検出 Slack の "?"、日報の "詰まった" を自動検出、誰が迷っているか可視化 新規
IV-04 語録浸透度モニタ 47 フレーズの社内使用頻度、メッセージの届き方を計測 新規

3.4 共通(1 機能)

FID 機能 説明
CM-01 「ここ違う?」記入欄 各ユニットの 5 要素ごとに、ズレを言語化する textarea。書き込みは保存・履歴管理

機能総数: 13 機能

v1.0 (32) → v1.1 (9) → v1.2 (8) → v2.0 (13)

v2.0 で機能数が増えたのは、「画面起点」から「決断起点」に変えた結果、v1.2 で抜けていた機能(情報成熟度判定 / 社長時間配分 / PJ 進捗モニタ / 迷子パターン検出 / 語録浸透度)が必要だと判明したため。各機能は仮説ユニットの [4] 情報要件 から逆算で導出されている。


4. 議論のホワイトボードとしての画面構造

4.1 全体構造

┌─────────────────────────────────────────────────┐
│ BRAID OS  議論のホワイトボード v0.1   三星グループ │
├─────────────────────────────────────────────────┤
│ ❶ 投資配分  ❷ 共創  ❸ 属人化  (アンカーリンク)│
├─────────────────────────────────────────────────┤
│                                                   │
│  ┌─ ユニット ❶ ────────────────────────────┐  │
│  │ [1] 課題      │  ここ違う?               │  │
│  │ [2] 解決策    │  ここ違う?               │  │
│  │ [3] 決断シーン│  ここ違う?               │  │
│  │ [4] 情報要件  │  ここ違う?               │  │
│  │ [5] 画面      │  ここ違う?               │  │
│  └─────────────────────────────────────┘  │
│                                                   │
│  ┌─ ユニット ❷ ────────────────────────────┐  │
│  │ ...                                          │  │
│  └─────────────────────────────────────┘  │
│                                                   │
│  ┌─ ユニット ❸ ────────────────────────────┐  │
│  │ ...                                          │  │
│  └─────────────────────────────────────┘  │
│                                                   │
└─────────────────────────────────────────────────┘

4.2 1 ユニットのレイアウト

─────────────────────────────────────────────
ユニット ❶ ポートフォリオ投資配分
─────────────────────────────────────────────

[1] 課題(仮説)              │ ここ違う?
事業ポートフォリオの投資配分が │ [textarea]
不透明                        │
                              │
─ ↓ これを解くのは? ─        │
                              │
[2] 解決策(岩田氏の note 由来)│ ここ違う?
Vol.108 BRAID 2026「束ねる」    │ [textarea]
Vol.91 スピードアップ           │
Vol.97 創造性への投資           │
Vol.84 MAZEる                  │
                              │
─ ↓ そうすると、何が決まる? ─ │
                              │
[3] 決断シーン                │ ここ違う?
次期 FCF ¥180M を、どの事業に │ [textarea]
配分するか(四半期)           │
                              │
─ ↓ そのために、何が見える? ─ │
                              │
[4] 情報要件                  │ ここ違う?
① 5 社損益                    │ [textarea]
② 各社投資中案件              │
③ 配分余地                    │
④ 過去類似案件の結果          │
⑤ 社長時間の配分              │
                              │
─ ↓ 実データ/UI でどう表す? ─ │
                              │
[5] 画面                      │ ここ違う?
GV-01 5 社財務統合ビュー       │ [textarea]
GV-02 案件成熟度判定           │
GV-03 社長時間配分ビュー       │
GV-04 過去類似案件ドリル       │
[簡易プレビュー画面]            │

4.3 [5] 画面欄の扱い


5. データ要件(v1.2 の 6 ソース + 1 追加)

ソース 用途 v2.0 の追加
社長通信 note Vol.36-111 AIShingo RAG / Vol 引用 RAG インデックス化(最優先)
岩田語録 47 フレーズ プロンプト制御 / IV-04 浸透度モニタの計測元
各社会計 CSV GV-01 / GV-02 ROIC・案件成熟度判定
役員会議事録(GDrive) GV-03 社長時間の実測
Slack #pj-active CV-03 / IV-03 PJ 停滞 / 迷子パターン
TAKIBI PJ トラッカー CV-02 / CV-04 30 PJ 学び・14 社展開
「ここ違う?」記入ログ CM-01 新規:仮説進化の履歴

6. 技術要件(v1.2 と同じ)

AI モジュール: LLM / RAG / GUARD の 3 つ


7. 非機能要件

指標 目標
画面初期表示 1 秒以内
AIShingo 応答 10 秒以内
ドリルパネル開閉 300ms 以内
「ここ違う?」記入の保存 即時(オンチェンジ)
WCAG コントラスト AAA 維持
セキュリティ 匿名化レイヤー + Google SSO + テナント分離(Phase 3)

8. 数字の原則

出す数字: 実データ or 計算式で根拠が示せるもののみ 出さない数字: 主観予測、仮置き %、未稼働シミュレーション

数字タグ(ドリル内で表示): SAMPLE / REAL / ESTIMATE / DESIGN / MIXED


9. フェーズ計画

Phase 期間 / 費用 内容
0. 商談(4/30) 仮説ユニット 3 つを岩田氏にぶつけ、「ここ違う?」を埋めてもらう
1. 診断 1 ヶ月 / ¥1.5M Vol.36-111 を RAG 化(最優先)
5 社財務データ接続、岩田インタビュー 4h × 2 回、ベースライン実測
2. OS 構築 2 ヶ月 / ¥3.0M 13 機能すべて実装、AIShingo β 30 名パイロット、「ここ違う?」継続記入運用
3. 運用・横展開 月額 ¥0.4M 週次レビュー、14 社 SaaS 展開(2027Q2 全 14 社)

10. スコープ外(絶対に入れない)

13 機能以外を入れないことが品質を守る。


11. リスクと対応

# リスク 対応
R1 Vol.36-111 RAG 抽出精度 Phase 1 で岩田氏本人に「自分の意図と合っているか」を確認
R2 岩田インタビュー時間不足 4h × 2 回に分割、4/30 商談で 7 問を先行確認
R3 5 社会計 CSV 取得遅延 段階接続、最も統合効果が大きい 2 社から
R4 機微データ流出 匿名化レイヤー、法務レビュー
R5 機能追加圧力 本書 § 10 を契約に明記、13 機能固定で合意
R6 装飾を後から足す圧力 「BRAID OS は議論のホワイトボード」を毎週唱える
R7 「ここ違う?」が空欄のまま運用される 4/30 商談で初期記入を取る、月次レビューで埋める仕組み化
R8 解決策を我々が考案してしまう Vol 番号必須、引用なき提案は採用しない契約条項

12. 4/30 商談での使い方

12.1 進行(再定義書 § 5.4 より)

  1. 上記 3 つの仮説ユニットを岩田社長に提示
  2. 1 ユニットずつ「ここ違う、という箇所を教えてください」と問う
  3. 出たズレを、その場で該当欄に書き込む(例:[3] 決断シーンのズレ → 「本当は配分額じゃなくて "配分すべき順序" を決めたい」)
  4. 書き込んだズレを見て、5 要素のどこが連動して崩れるかを確認
  5. その場で仮説を修正し、次のユニットへ進む

12.2 商談で確認する 7 問(再定義書 § 7.2)

  1. :投資配分の意思決定で、今一番「情報がそろっていない」と感じる案件は何か
  2. :5 社を同じ物差しで見たい、と感じる頻度はどのくらいか
  3. :TAKIBI の 30 PJ のうち、「もっとこうすればよかった」と思う失敗は
  4. :次の 1 年で新規共創 PJ を何本立ち上げたいか
  5. :社員からの相談で、同じ質問が繰り返されるのはどんな内容か
  6. :社長自身の時間で、「手放せるはずなのに手放せない」業務はどれか
  7. 全体:BRAID 2026 で「束ねる」の優先順位は(5 社 / コミュニティ / 14 社 のどれから)

12.3 解決策の Vol 確認問い


13. 変更履歴

日付 変更
2026-04-24 v1.0 ゼロベース版 初版(32 機能)
2026-04-24 v1.1 minimal 版(9 機能、タブ・段階展開廃止)
2026-04-24 v1.2 超 minimal 版(8 機能、装飾削除)
2026-04-25 v2.0 仮説ユニット起点で根本的に再構築。「画面に何を置くか」起点 → 「何を決断させるか」起点。3 ユニット × [1]-[5] の 5 要素 + 「ここ違う?」欄。13 機能(v1.2 の 8 機能 + 新規 5 機能)。BRAID OS を「議論のホワイトボード」として再定義

14. 関連ドキュメント